Eclipseベースの開発環境(STM32CubeIDE)で手軽にLチカしてみた
こんにちはAIソリューション部のさかじです。 STM32 Nucleo-64 NUCLEO-F072RBを購入しました。最近リリースされたSTマイクロエレクトロニクス社製の開発環境STM32CubeIDEを使用して環境の構築、Lチカまで行いました。
環境
- MacBook Pro(macOS High Sierra 10.13.6)
- micro USB-Bメス ケーブル(使用するPC/Macに合わせてご用意ください)
- STM32 Nucleo-64 NUCLEO-F072RB
- STM32CubeIDE V1.0.0
STM32CubeIDEとは
- Eclipseベースの開発環境
- STマイクロエレクトロニクス純正
- Windows / Mac / Linuxで使用できる
準備
- STMicroelectronicsのSTM32CubeIDEのダウンロードサイトから"Get Software"ボタンを押下して、ライセンス契約、Email登録などを行いダウンロードします。
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dmgファイルがダウンロードされるため指示に従ってインストール
STM32CubeIDEを起動
- STM32CubeIDEを起動します
- 任意のフォルダ(Workspace)を選択して"Launch"を押下します
- "Start new STM32 project"を押下します
-
必要なファイルのダウンロードが開始されます
ダウンロードにしばらくかかります。私の場合はプログレスバーが全く進まなくなったため一度強制終了させて再度STM32CubeIDEを起動しました。
- "Board Selector"をクリックして”NUCLEO-F072RB"を選択して"Next"をクリックします
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任意のプロジェクト名を入力して”Fnish"をクリックします
-
"Yes"をクリックします
-
"Yes"をクリックします
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コードを
main.c
のmain()
のwhile(1)
のブロックに以下のように記入します。
while (1) { /* USER CODE END WHILE */ /* USER CODE BEGIN 3 */ HAL_GPIO_TogglePin(LD2_GPIO_Port, LD2_Pin); HAL_Delay(500); } /* USER CODE END 3 */
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"Debug As" - "2 STM32 MCU C/C++ Application"をクリックします
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Switchをクリックします
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デバッグ画面へ移行します
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実行ボタンをクリックするとファームウェアがボードへ書き込まれてLEDの点滅が開始します
STM32CubeIDEでST-Linkファームウェア更新が必要と言われたら?
- ST-Linkのファームウェアを更新してから再度、"Debug As"からの作業を実施します。
- アップグレード用のツールをダウンロード
STSW-LINK007 からツールをダウンロード -
ダウンロードしたファイルを解凍してMacの場合には
AllPlatforms/STLinkUpgrade.jar
をFinderから起動します。 -
"Open in update mode"ボタンを押下
- "Upgrade"ボタンを押下
-
"Upgrade successful"と表示されたら終了
参考サイト
Nucleo-F401でLチカ(STM32CubeIDE、macOS版)
最後に
Arduino IDEは手軽に開発できる環境です、有償の開発環境でも手軽に扱えるものも増えて来ましたがWindows向けのものがほとんどです。STM32CubeIDEはWindows/Mac/Linuxとサポートしていて、Eclipseの環境に慣れているとそれほど導入も難しくないと感じました。 ボードも1500円程度と手頃ですのでぜひ試してください。